何となく、ぼんやりと想像していたことを思い出した。
それは、ギターを始めた頃に、どんな演奏が出来たら最高なのかな?と想像したことだ。
それで、当時思いついたことは、「メチャクチャというか、何も決めないでアドリブ?で演奏していて、偶然に他の演奏しているミュージシャンとハモっちゃったり、合っちゃったりしたらカッコイイな!」なんて事を考えていた。
何の事は無い。今、やってんじゃん!
っと、まー簡単に言えちゃったりするんだけれども。
お稽古事?を自分から「やりたい!」と、何故だか言い出して、それで始めたクラシック・・まあヴァイオリンだったが、別に好きでもなかったんだよな。
だから基本的な「楽器を鳴らす事」というのが、思いの他に大変な事で、練習嫌いも手伝って10年間やっていたにも関らず、ただ下手だった。
当然?のことだが、やれスケール練習だとか、運指だとか、ボーイングやナンヤラカンヤラがうっとうしくてネエ。 (好きじゃあねえとやりたくねえもんな)
でも曲といったって、弾いてみたい曲なんて無かったもんなあ。好きじゃあなかったからね。
それで、まあ年上の兄弟がいるお陰で?ガキの頃からロックやジャズの洗礼を受けていたのも手伝って、「どうやったら自由に弾けるのか?」が、知りたかった。
でもヴァイオリンよりも3歳ぐらいからギターの方がカッコイイと思っていたし、ヴァイオリンという楽器の性格上、叫んだりワメキ散らしたいという衝動には、向いていなかったのだろうか?
そして14歳にしてギターを弾こうと決意??したんだよな。
かつて、部屋のフスマ越しから聴こえる、チープなステレオセットbutフルボリュームでかかるジミヘンのアドリブのストーリーとクライマックス&フィードバックをドキドキしながら聞いていた。
スタジオよりライブでの先が読めない・その場の即興性とクライマックスに行こうとする「もっとだ!もっとだ!」という感じが好きでたまらなかった。
俺にとって、エレクトリックギターは、自分の何かを解き放つ最良且つ最強のアイテム・・ブツな訳だ。
音がでかいのが当たり前!(エレキギターだもんな)叫びたいのにチマチマした小声でなんて!そんなの叫びじゃあねえもんな。
爆音でしか出現・そして実現出来ない領域がある。
だからロックというものに、エレクトリックギターというものにのめり込んでいった。
更に譜面という、指定された方向に嫌気があったんだろうか?
とにかく何かを放出したかったんだろう。
それで、その領域で徹底的にやりあう事・・・その上での偶然とか解らないものに出会いたかった・・
そこに行ってみたい・・という欲求。
今更ながら、ガキの頃を言語化してみると 「こういうこと」だったんじゃあないか?と思った。
それが、言ってみれば俺の初期衝動だったのかもしれない。
そして現在に至るってぇ訳だ。
これは、今思うに、なかなか手に入れることが出来ないシロモノだね。
おいそれとはいかないものだね。
そして思うのは、自分という存在?というか、俺が!俺が!というものから、離れる事という感じ?だろうか。解らないが。
道は、長い。
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