もう、このレベル7については、各方面から様々な検証がおこなわれているだろう。
私は、唯の素人に過ぎない。
だが、このレベル7という値が、何を意味するのかを素人ながら把握しなければならないと思う。
レベル7というと、1986年に爆発したチェルノブイリ原発事故の評価が、レベル7であり、最悪といっていい事故の評価であろう。そのように認識する。
それで、巷に溢れる、このレベル7という評価の基準とは、自分が認識しているのは、「放出された放射性物質又は放射線量の総量」から決定評価されるものと思っている。
で、チェルノブイリ原発爆発事故と今回の福島は、違うとの見方。
違うのは、何が違うのか?
それは、放射性物質・放射線の放出のされ方であろう。
チェルノブイリは、原子炉爆発により、それこそ爆発的に、それらが放出されたのだろう。
福島は、徐々に原子炉内より「垂れ流す」ように、放出されている。
それで、現在も「垂れ流し放出」は、止まっていないどころか、継続中であること。
だから、チェルノブイリと福島が、どちらがナンだ・・という見方は、当てはまらないと思う。
「どちらにしても重篤な大事故」に、なんら違いが無いのが事実であろう。
福島は、非常に重大で、且つ危険な状態が継続中であろう。
チェルノブイリとは、違う・・という文字に、期待しては無意味だ。
期待とは、「チェルノブイリより規模が小さく大したことにはならない」と誰かに言って欲しいとする期待だ。
誰でもが、そう思いたい。
私とて、勿論そう思いたい。
そう願っている。
ただ、いたずらに煽るのもいけない事だが、無闇に「安心」してもダメだ。
被爆というもの。 自国内の大事故によって被爆を経験するのは、私達は慣れていないのだ。
ましてや、飛散する放射性物質・放射線は、「目に見えない」のだ。
ただ、覚えておかなければいけないこととは。
放射性物質の体内被曝。
大体の数値で、検証は各自でお願いしたいが、ヨウ素で半減期が8日、崩壊するまで2ヶ月と言われる。
セシウム・ストロンチウムで、大体20~30年。同様に崩壊するまで100年くらいか?
そして最悪・最凶の物質であるプルトニウムは、半減期が2万4千年。崩壊するまで10万年と言われる。
体内に入ってしまった放射性物質は、内側からの被爆を起こすと言われる。
このことが、一番懸念される重要事項だと思う。
今現在での放射線での外部被爆での犠牲者の数は、わからないが、チェルノブイリでも数十名といわれるが、体内被曝による犠牲者の数は、未だに検証されていない。
一説によると100万人以上といわれるのだ。
それは、時間が経過しなければ、解らないことなのだ。
つまり、私達は5・10・20年後以降に「これからどうなるか?」ということだと思う。
それを忘れてはならない。
そして、願うのは一日も早く放射性物質・放射線の垂れ流しを食い止める事。
福島第一発電所の6基ある原子炉の恒久的な安定化、そして廃炉。
国内全ての原子力発電の即時全撤退・全廃炉。
そして世界中の原子力発電の即時全撤廃である。
それを強く願う。
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