2011年1月12日。
この日に、古澤良治郎さんが、亡くなられてしまいました。
この文章を書くにあたっても、何か躊躇といいましょうか。
言葉に出来ない想いがあります。
私が、ミュージシャンになれたのも「古澤さん」のお陰であります。
古澤さんに遭えなければ、私のもう一人の恩師(と勝手に思っているのですが)近藤等則さんにも遭えなかったでしょう。
多くの想いが、次々と溢れてくるものではありますが、今は、一つだけ、ここに記したいと思いました。
昨年の暮れの12月の後半に、古澤さんと一緒に演奏出来る機会がありました。
そこで、彼が言った言葉が、印象に残っております。
古澤さん曰く
「面白い事をやろうぜ!」
この一言が、彼が私に教えてくださった最後のことになってしまいましたが、その言葉は、とても印象深く、又、重いと申しましょうか。
彼、古澤良治郎さんは、生涯を通して、それ・・「面白い事」をやり続けてきたと思います。
そして、私が今、勝手に解釈をすれば、その「面白い事をし続ける」ことを「やれ!」と言われたように思います。
これは、本当に私が勝手に解釈するものであります。
私は、思いました。
音楽とか、所謂「表現」というものは、「人の心」とか「気持ち」を「良くする」ようにするものであるのが望ましいと思います。
もっと簡単に言えば「リペア」というか「修復?」・・でしょうか?
いや、それよりも、元の状態に戻すというより「より良きものにする」という感じでしょうか?
そういう使命といいましょうか?役目といいましょうか?
その為に・・ナニナニの為になんて言うと「オコガマシイ」ですけれど。
けれど、そこに向かって、ただ向かって、見返りなど求めようも無く、唯、向かうこと。
そういうことなのではないか?と思いました。
それには、絶対に「面白い事」を「やり続け」ないとならない。
それを、私の目から見た、古澤良治郎さんは、身をもってやり続けた。
その姿を・・後姿を 見せて頂けた・・・と思っております。
最後になってしまったセッションのサウンドチェック時に、古澤さんから「泰三!オマエうるさくない!」と言われたのが、とても嬉しく思いました。
本当に、本当に、ありがとうございました。
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