先日、新宿ピットインにて、アルタードステイツの企画ライヴ「オラ ベック」を見てきた。
直後の感想といえるかな?は、ミクシのほうに書いたのだが、ふつふつと思う事をああだーこうだー?と書きたくなった。
アルタードのギタリスト・内橋氏は、言うまでも無く世界で勝負している凄腕ギタリストでありミュージシャンだ。彼の超絶テクニックにしっかりと裏づけされた彼の表現に以前からリスペクトしている。
テクニックというものを軽々と乗り越えて表出してくる、彼自身の有様・生き様というのだろうか?それが素晴らしい音像・音楽になって、聞くものを魅了している。
普段の彼の演奏形態=即興演奏とは、ある意味真逆な「完コピ」、それもあのジェフベックを!というところに彼の何かがあるようだ。
それはオレにとっては、単純にやるなあ!という感じに思えた。多分「好き」なんだろうなー、ってね。
オレは、ジェフベックという巨人の残していっているギターフレーズを今までコピーするといっても殆ど断片的に真似するぐらいにしか出来なかった。
それを内橋氏のある意味努力のお陰で、彼が演奏することによって、ジェフベックの弾いている「気持ち・意図」というか、そんなものを疑似体験したように思った。
当の内橋氏も相当、それ=ジェフの気持ちを感じていたのに違いないと勝手に思っている。
そして、オレが内橋氏の演奏を聞きながら思ったのは、ジェフベックというあまりにも大きな存在のギタリストの、ある意味「狂気」ともいえそうなものだった。
ジェフベックについては、いろんなところで解説やら解読?やらがいっぱいあるので、それはそちらに任せたい。
この文章じたい、そんな大それたもんじゃあないしねー。
そしてまあ、これはよく言われることでもあるが、単純に「何でこうなるの?!」「ここでこういくのー?!」「ありゃりゃー?!!うわぁー!」みたいな・・・
突然というか、稚拙な文章丸出しになってしまうが、ジェフベックのギターって、そうなのだよな。
発想?気持ち?が、ぶっ飛んでいる。とにかくぶっ飛んでいる。
ソロに突入した瞬間に、ジェフに何が起こったのか?その起爆剤は何なのか?オレには、正直その発想に追従出来ない、ある意味「狂気」を感じてしまう。
ある枠を軽々飛び越え、でもその枠を意識しつつもはみ出す・はみ出てしまう。
しかし、フィードバック・アウトノートなどを駆使するも徹底的なノイズ攻撃にはならずにメロディックであり続ける。あえて「そこ」に踏みとどまっているのか?しかしその「音」は、どんなに回りの音像が変化しようとも、その圧倒的なスピード感とともに明らかに「ロック」である。
めくるめく展開していくギターソロの一つ一つの音の向こうに、ジェフが存在し、尚且つ自らを否定し、次に!次へ!と。
聴くものを天空へと誘うギターと称されるかもしれないが、きっと本人の行きたいところは、まだずっと先にあるに違いない。
欲求し、苛立ち、更にまた欲望し続ける!ジェフの気持ちの根底にあるものを「狂気」と、オレは感じざるを得ない。
だから現在でも、当然が如きに軽がると進歩を遂げているように思う。
軽々といっても、それは相当の?否、とんでもない!ものなのだ。
多分、内橋氏もそれを感じているのだろうと思う。
それに対しての氏のリスペクト・そして愛情をオレは、感じる。
演奏終了後、内橋氏との会話。
U「楽しんでくれたかい?」
T「もちろんだよ!」
T「でも、ジェフってクルッテルよな!」
U「そうだよなー、最近の映像見ても更にそうだもんな!ユーチューブ見たかい?」
T「ああ、見ているよ」
U「とんでもないよな!」
T「うん、とんでもないね!」
U「更にギター小僧だよな!」
T「ほんとうだよ!」
そして、アンタもオレもギター小僧って訳でさ。
レッツゴークレイジーってかぁ?あはは!
行っちまおう!
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