Tuesday, August 24, 2010

好きな日記

安部譲二さんのオフィシャルHP「大人気ないオトナ」の中に彼の日記「あんぽんたんな日々」という日記がある。
俺は、彼の日記のファンだ。

そして最新の日記での彼の語り口に感動した。

「戦争を止めよう」というタイトル。

彼の視点はとても印象に残る。

俺は、終戦後14年経った後に生まれた。
もはや戦後ではないとした空気の中に生まれたのだろう。
自分の両親の口から戦争で逃げ回った経験を聞いた。
何故か、第二次世界大戦の写真集もあった。
その中にヒロシマ・ナガサキの原爆の写真もあった。
子供ながらも「何故こんな悲惨な事をしなければならなかった」理由が全く理解出来なかった。

そして大人となった今でも戦争を起こす事において「正統な理由」など完璧に無いと確信している。

何故ならば、圧倒的な悲惨且つ膨大な不利益は、その双方の国民のみに襲い掛かるからだ。

またよく言われる「本当の悪人は、自分の手を汚さない」ということも当初は何故だか解らなかったが、その実態は何であるかをようやく理解出来るようになった。

戦争は、イデオロギーやら敵対する民族感情を悪用して権力者の利益のみで「起こされる」。
つまり、関係ない連中の画策によって金儲けの為だけに、戦争は起こされるのだ。
そして、その大義名分を凶悪且つ恥知らずの連中が、でっちあげる。

普通の民は、とんでもない悲惨な状況と堪えられない大き過ぎる悲しみに、ただ巻き込まれる。

だから戦争は、起こしてはならない。
絶対に。

氏は、「だから戦争を避ける為に選挙に行く」という。
そして「権力とは、最悪のパワーだ」と断ずる。

同感。

今年も暑い夏が過ぎていく。