大阪「春一番」に出演後、深夜バスに経費節減の為に乗り込み、やはり眠れず早朝の広島に到着。
体を休めてこの日のライヴに備えたかったが、約10年ぶりの広島、以前に見ることが出来なかった「原爆ドーム」「原爆資料館」へと向かった。
そして、夕方になって雨も降り出す。
「今日の演奏は、どうなるのかなあ?」と思いながら、演奏する場所に向かう。
ややー!なかなか妖しげなビルの4階の奥まった、見るからに「元スナック?」みたいな扉を開くと、今日の競演するベーシストの梶山シュウさんの顔が見えた。
この店「パーカッションハウス・ピコ」の店長でありパーカッショニストのツン太さんやら広島のミュージシャン達と挨拶を交わし、サウンドチェック&簡単なリハーサルをする。
彼等とのセッションの大枠をなぞり、今日もいい演奏が出来そうな確かな感触を得て本番に臨む。
昨日の演奏のいい感触のまま、この日も、とてもいい感じに演奏出来た。
競演出来た、広島のミュージシャン達も、カッコ良かったなー!
イエイ!
演奏後の雑談もそこそこに演奏場所を後にした。
そして今、あの日の昼間に行った原爆ドームと資料館の事を思い浮かべている。
約60年前に、この地で史上初の実戦において原爆が投下されたことが、あの街の、なんとも言えない雰囲気を醸し出しているように思える。
一瞬にして、14万人の命を奪い、更にその後も何万人もの命を奪い続けている「原爆」。
それは事実なのだ。
長崎も、沖縄も、そして東京も、更に日本各地にも、悲劇の傷跡が今もなお確実に残っている。
否、消える訳など無いのだ。
今、この瞬間でさえ、多くの数え切れない程の犠牲者が、世界中に増え続けている。
「あそこから、どこどこから、絶対ミサイルが飛んでくる。そうしたらあんた等は、どうするんだ?」
「そうならないようにするのが政治、そして外交でしょ?」
と返答するある議員に失笑するコメンテーターやら政権党の議員やらをテレヴィで見た。
マッハ10とかで飛来するミサイルを宇宙ロケットを飛ばすより更に精確さを求められる「対ミサイル迎撃」が、本気で出来ると思っているらしい。
これは、技術論じゃあない。
戦争を完全否定するか否かの選択だろう。
全く、CO2の問題を原子力発電やらに摩り替える論理と同質なものを感じる。
再軍備を声高に唱えるのが、戦争を知らない輩ばかりというのが、情け無さ過ぎる!
たった60年余りで、犠牲者達に「もう過ちはしません」とした誓いを反故にするのか!
コロサレル恐怖・残虐の果ての苦しみをそんなにまでして、味わいたいのか?
俺は、否だ!もうごめんだ。
今尚、悪夢に魘される以上の恐怖なんて、冗談じゃあない!
そんなものを次世代に渡してなるものか!!!
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