ジェフベック・・
云わずとも知れた、ギターの鬼。
彼のことを何と表すか?は、俺がしてもしょうがない。
最近リリースされた彼の初のライヴDVDを見た。
彼が普段ライヴするスペースとしては、とても狭い・・ということだ。
キャパで200ぐらいらしいが。
なかなか興味深いDVD だった。
ジェフベックを聴くようになっったのは、ここ数年のことだ。
以前にも同じ事を書いたのかもしれないが、彼のことは勿論のこと知っていたけれど、音源を買って聴きこむということは、しなかった。
でも、彼のギターの独特なクセというか、特徴的な何かは、引っかかっていた。
ギターショップ(アルバムタイトル)までは、どうもリズムセクションの雰囲気が好きじゃあなかった。
特にフュージョン期というのか?ブロウ・バイ・ブロウとかのあたりは、好きになれなかった。
長いインターバル後、復帰した「フー・エルス」からは、ケッコウ好きだ。
で、最近のベックグループ。
ベースのタルちゃん・・・といっても、女の子なんだけれど本当にトンデモナイ!ベーシストだ。
とてもイロッポイグルーヴなんだよなあ。
そんでもって、とてもカワイイ笑顔なもんだから・・・
ベックおじさんも、演奏中にそんな笑顔を返されたら「ガンバッチャウ!」訳だよね。。。。
しょうがねえなあ・・・ベックぅー。
このタルちゃんの加入、凄い効果をもたらしているのがよく見える。
技術的・音楽的な側面はもちろんのこと、そういったメンタルに与える影響力は(特にベックに対して)、彼女自身が意識しているとは思えないが、明らかにあるなあ。
そんなことを彼女にいっても「女と男を区別するのは、好きじゃあないわ。」で終わっちゃうだろう。
事実、オンナということに?という質問に対して、そう答えたインタヴューを読んだ記憶がある。
そう、ようやく組み合わせの妙というか?
ジェフが望む、いい雰囲気の「バンド」が出来たのだろう。
しかし彼は、完璧だよなあ。
完璧・・・うーん。言い表せないね。
とにかく、トーン・音の表情が、以前にも増して芳醇というか?妖艶というか???
シンガーのバッキングのコードカッティングにしたって、普通っぽくやっているのに、全然違う!!!
そこに「何か」があるのだ。
もう、音が物凄く豊かに鳴っている。
キーボードいらない!って感じの鳴り方だ。
全てが「そこにある」のだ。
ナンなんだろう?このサウンドは!!!
それが、ジェフ・ベックのジェフ・ベックたらんところなんだろうか。
特に「ローリン&タンブリン」のリフときたら・・・
カッコイイとかとっくに飛び越えて、どうやったらこれを弾けるのか?
シンプルなリフなんだけれども、全然・全く解らない!!!
「スキャッターブレイン」は、技術的に難易度が高いし、俺は勿論弾けないけれど、練習したら「もしかしたら弾けるかな?」と思ってしまうものだが(本当は出来るかどうか?ワカリマシェン!)、この「ローリン・・」とか、シンガーがいる時のコード・リズムバッキングは、全く解らないのだ。
凄いリフの弾き方・・・つーか、「ナンじゃあ?これー?」って、仰天びっくりでした。
そりゃあコードとか解れば、そのコードをナゾルことは出来るけれども、ジェフのような「音」には、絶対になりはしない。あんな音・・・絶対にジェフ以外出せない!!!
圧倒的な雰囲気を出してしまうジェフに、もう参りました!!!ってことなんだね。
そんな「音」そのもので圧倒しひれ伏しさせてしまう人って。
うーん、今思えるのはZZTOPのビリー・ギボンズさんぐらいかなあ?
これって、このDVDでのクラプトンのバッキングの音と比べてみればよーく解る。
比べるのは意味が無いけれど、クラプトンったって、例えばすぐ横で弾かれたもんにゃあ、ぶっ飛びの音だと思う。
タイミングやグルーヴ感やら、尋常じゃあないはずだ。
でも、あえて言うならば、ギターの音って感じがしてしまう。
いや、凄いんですよ!クラプトンは!しつこいですがー。
でも、ジェフは・・・
別次元なんだ・・・って、見せ付けられたDVDでしたねー。
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