Saturday, December 08, 2007

12月7日@初台ドアーズ

先日の初台ドアーズでの「古澤良治郎・三上寛デレキ発売記念ライブ」、演奏してきました。
オレは、長年にわたる盟友というか?長い付き合いになりつつあるドラムの佐野君とのデュオでの演奏。
なんでもお話を頂いた時には、古澤さん・三上さんのデュオだからデュオ対決にしよう・・というものだったらしい。
更にサトケンちゃんとアベさんによる「放火」という、スンゴイネーミングのこれまたデュオとの三つ巴ライブだったんですねー。
ケッコウ、このデュオという特にドラマーと二人のデュオって、オレにとってはやりやすいんだよね。

まー、でもですね。正直言いますが、今回相当でもないが、考えましたよー。
話を頂いてまず思ったのは、なんといっても「古澤・三上」という強力無比なるデュオ相手であるということ。
あの存在感というか、簡単にはああだとか言えないけれど生き様そのものの音にどうしたらいいか?考えました。
まーオレは考えてもバカなので、しょうがないのですがね。
しかしその覚悟を求められたと思いました。求めたのは他でもない俺自身なんですが。
元々小細工など不器用で不可能なワタクシでもあるが、これはどうしたものか?と無い頭で出来る限りシュミレーション?というか想像をしました。
いろんなシーンが頭をよぎりました。
なんとかいい演奏が出来た!と想像では完璧でした。
でも、またその自分のイメージに縛られたくないと思いました。

これがケッコウ難しいですね。
決まった曲というフォーマットでは無いので?うーん・・曲であっても同じなんでしょうね。
あらかじめの大筋というものは、これで行こうと決めましたが、自分の思い込みに縛られないようにしなければならないと思いました。
あくまでも流れのままに・・それを心がけていこうと思いました。
そして自分達は何で行くか?
それはノリだ!と。
相方は、グルーヴ・テクニック共に絶大な定評のある佐野君です。
オレもファンクテイストっていうんでしょうか?大好きだから、そんな感じでやってやろー!と決めました。
後は形に押し込めないこと。
思い切りブッチャける・・それにいければいいな!と演奏しながら、そんな思いを抱きました。
まーグチャグチャになるのが予定調和・・なんてのは、最低ですから!
佐野君とのひとときを充分に楽しみたいと・・それだね!なんてね。

結果、良かったですね。
その演奏の瞬間を楽しめたと思います。

古澤さんと三上さん・・・
強力な存在でした。
あるがままとは、これかー!のような演奏。
二人の息遣いが、見事に調和だろうか?うーん・・・言葉が無いでしたね。
古澤さんは、三上さんの発する言葉・声・ギターに敏感に反応し独自の世界を表していきます。
三上さんは、その強い言葉の断片が飛んでくる。
そしてグサっと心に刺さる思いがしました。
あの叫び声は、まるで北国の冬の吹雪のように世界を巻き込んでいくような、そんなイメージを思い起こします。
素晴らしかったですね。
何処にもこんなものは二つと無い、正にワンアンドオンリーですね。

演奏終了後、古澤さんにズバっと言われました。
「ボブディランとか聞いたほうがいいよ!」
アラー!
実は、何日か前からボブディランのことが、いきなり気になって今度聞いてみよう・・と思っていたんですよ!
まー、アタクシの稚拙なボーカルというか歌詞にもならない陳腐なものに対して、言わずに居られなかった古澤さんですが、実に鋭い!!
もうヒコウをズバコンと突きまくられましたね!
イテテテ・・・

佐野君には、「お前けっこう(ビートが)柔らかくなったね。マヌカッチェみたいだよ!」と誉めてました。
そう!佐野君、確かに柔らかくなったのです!
しなやかになった・・と言うべきかな?
これは凄い事ですね!
なかなか、このしなやかさというのは手に入れることが難しいものだと思います。
それに、ある意味いいドラマーは、皆そうなんですから!
素晴らしいものを手に入れたですね、佐野君は!
また、それをすぐに見抜く古澤さん・・・

怖いよなー!
やっぱりスゲエや!

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