Sunday, December 03, 2006

いろんなこと

今年・・2006年も、もう少しということ。
ああ、なんと早いのだろうか。
いつも年の瀬・・この時期になると、そう思う。
実感が更に重なってくるのが、25日過ぎたあたりなんだろうが。

時間は、本当に早い。
それを実感するのは、こういう時期だなあ。

最近の自分のことで思うのは、「作曲」というか、曲を作るという方法が、過去の自分の方法とは違う・・ということだ。
基本は、自分の頭の中でスパークする一瞬の断片のようなものをヒントとして・・というものだ。
違うのは、それから先の方法なんだね。

以前は、そのヒントのようなものを一生懸命覚えて、自分のデモレコーディング出来る環境まで持ち帰り、そこからああだぁこうだぁの格闘をして、自分のイメージに近いところまで、「音」にしていっていた。

もう、ワーカホリックとでも言おうかぐらいに、ヘッドフォンかぶりっぱなし。
そしていつも耳キンキン状態だった。

そこまでいくにも、ネタ・・リズムパターンとかは、もうメモリ一杯になるまで、シーケンサーに放り込んでいた。
当時は、4トラックのカセットテレコを使用していたので、もう鬼のように、レコーディングしかけたテープが溜まり放題だった。

実際の「曲」として演奏されるまでには、まあ気の遠くなるほどの過程を経なければならなかった。
まるで、膨大な量のゴミの中から大事な宝物を探していくような・・・そんなものだった。

そんな方法に限界というか、もう対処出来ない時が来た。

今、思い起こせば「SUNA-KAZE」が出来たときだった。

メロディだけでなく、取り巻くサウンドイメージが頭の中を駆け巡り、その瞬間には、自前のシステムに録音出来ない場所にいたことで、ストックというか、吐き出す術と言うものが無く、歓喜と悶絶のハザマにおかれてしまった。一週間も。。。
うーん、大袈裟だなあ・・・でも、そんな状態。

いつしかそれ以降、そんな思い詰めたような方法を取ったことが、無くなった。

最近では、曲というより、インプロなんて言えない「いい加減な」?その場限りの演奏に興味が向いていた。まー、ジャムっていうんですか?
即興演奏家という道?そんなカッコイイものになれるガラじゃないので・・・というか考えが及んでいない。
なるつもりが全く無い!ということすらも無いので、拒否はしてないっていうか・・・いいじゃん!どうだってね。
そんな我がままな方法で来ちまったもんだから・・とはいえ、この先のことを考えると、実は「こうなれば、こう来たし、だからこうなって行く」という道筋がある・・と思っている。
今の時点では、それがどういうサウンドと具体的には示す事は出来ないが、いうなればオーガニックな方向に興味がある。
それは、エレクトリックが、アコースティックへ・・・とか、マシンはどうの・・とかの意味では無い。

つまりは自分と人との関係が織り成すもの。
当たり前っちゃあ当たり前。
バンドっつうか、そんな「形態」をとって演奏するのだから、それはずっとやってきたことでもあるが、更に「そのこと」を強くも感じるようになった。
バンドというはじめからの概念は無い。
バンドというものは、なれるものは成れるのだ。
それは、いうなれば試練を乗り越えての意志の継続によっての結果だ。
とはいえ、その結果そのものも、永遠というものではない。
かといって、メンバーの出す音・音楽の「そのまま」が、いい場合もあれば、そうではない場合もある。
でも「ガチガチにアレンジされ、それしか動きようの無いもの」には、あまり自分には、興味が無い。
演奏された結果、僅かにも残る香りというか?そんなようなものが残せればいいかな。

そのキーワードのようなものが、今の自分にある。
ようやく、そこに来たと言える。

そんな「また来年!」ということだ。

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